「トヨタ自動車における物流」

2010年度(H22年度)

吉本 眞人 様

ご多忙のところ、ありがとうございました。
さすがに、ご専門のトヨタ物流の講義は、パワーポイントやビデオをまじえ理解しやすかったです。

感想としては、まさに、トヨタカンバンの物流編で示唆に富む講義でした。講義後、近くにいた2,3人の学生にきいたところ、トヨタに行きたくなったいっていました。

吉本 眞人氏(商S58、トヨタ自動車㈱ 物流企画部担当部長)の「トヨタ自動車における物流」でした。
 
■講義概要(レジメより)
1.トヨタ自動車 会社概要(2010/3月期)
  事業規模 車両販売台数 7,237千台(うち海外70%)
  売上高   18兆9,509億円
  営業利益  1,475億円
  連結子会社 522社(販売約160ヶ国)
  生産工場  国内 15工場 三河地区12、県外3
           北海道・東北・九州 、他に車両組立協力会社6社 海外生産会社 26ケ国 51社
  総従業員  321千人
  海外物流  物流手段はほとんどが船便(99%) 
   輸出 完成車 143万台/年 コンテナ7.8万FEU(40フィートコンテナ)
   輸入 同上    0 台     同上 2.0万FEU  

2.物流の考え方
  基本的な考え方・・・物流では付加価値がつかない
  「物流が進んでいる状態とは?
   A)立派な物流拠点(在庫大)
   B)古びた倉庫(在庫小)
     ⇒判断基準はムダのない方=コストが小さい方
  トヨタの物流の考え方
   必要なものを 必要な時 必要なだけ(多頻度少量) 
    ⇔相反する考え方 効率的にはこぶ(少頻度大量)

3.トヨタの取組み実例
  国内事例 遠隔地工場向け物流対応
  海外事例 環境変化への対応

4.まとめ
  環境変化への対応
   現在のムダ+新たに発生するムダ(環境変化)・・・改善点(ムダ)はまだまだある
   局地最適・・・任せきり⇒全体最適・・・全体物流
    ムダをなくすために~物流機能が発揮するために~
   ①ムダが見えること・・・何がムダで、どのくらい発生しているか
    環境変化⇒ムダも変化
   ②ムダがなくせる仕組み(システムの導入)
    できれば簡単に かつ自動的に

吉本眞人講師

講義会場:田中記念館

(文・写真、竹内淳一郎)