「船会社からみる日本と世界」

2010年度(H22年度)

三澤 豊 様

ご多忙のところ、ありがとうございました。

とくに、㈱商船三井の経営計画の詳細な説明は、なかなか聞けないので受講生・一般聴講生ともに熱心に聞き入っていました。

三澤 豊氏(法S52、関西汽船㈱執行役員 営業副部長、元㈱商船三井)の船会社からみる日本と世界 商船三井の歩みとともに」でした。

1.社 歴(㈱商船三井)
  設 立      1884年
  資本金      645億円
  連結売上高    1兆5,5000億円(2010年度予想)
  連結利益     1,300億円(2010年度予想)
  グループ会社数  322社
  従業員数  9,707人(連結ブループ)
  運行隻数 934隻  6,887万D/W(2010ー9月末現在)
  
   関西汽船
   2009年3月27日 – 商船三井による株式公開買付け (TOB) が成立(同社の株式保有比率は89.11%)
   2009年10月23日 – 商船三井が完全子会社のダイヤモンドフェリー株とあわせて株式移転を実施し、親会社のフェリーさんふらわあを設立。同社の完全子会社となり経営統合する。

2.講義内容
2.1 世界の物流 世界総輸送量
   ’85年 33億トン(原油・石油製品35%、鉄鉱石9%,石炭8%) 
   ’07年 74億トン(同31%、鉄鉱石11%、石炭11%)

2.2 日本の物流
   輸出(’07年) 鉄鋼24%、機械類・電気製品11%、自動車5%
   輸入(’07年) 石油26%、石炭22%、鉄鉱石16%、LNG 8%

2.3 船の種類
   定期船  33%・・・コンテナ船、一般貨物
   不定期船 67%・・・タンカー、バルクキャリア、LNGタンカー、PCC(自動車専用船)、
   客船、フェリー

   重量ベース 海上貨物 99.7%、航空貨物 0.3%
   金額ベース  同上  71.2%   同上 28.2%

2.4 商船三井:経営計画の説明
   1994~95年 MOCAR90’ 創造的改革 コスト削減180億円 経常利益530億円
   1996~99年 MORE21  ’98年 売上高5,8550億円  経常利益181億円
   1999~01年 MOST21  ’00年 売上高6,832億円  経常利益513億円
   2001~03年 MOL NEXT ’03年 売上高9,973億円  経常利益906億円
   2004~06年 MOL STEP ’06年 売上高11,733億円  経常利益983億円
   2007~09年 MOL ADOVANCE’09年 売上高13,480億円  経常利益127億円
   2010~12年 GEAR UP MOL 
    ①経済危機からの回復と成長市場への展望加速
    ②安全運運航強化・・・「世界最高水準の安全運航」を目指す
    ③環境戦略・・・低環境負荷輸送ソリューションの提供

2.5 附録 フェリー 省略

三澤豊講師

(文・写真、竹内淳一郎)