「世界鉄鋼業の再編 -中国鉄鋼業拡大-」

2007年度(H19年度)

阪和興業㈱ 専務取締役
古川 弘成(S44年経)様

ご多忙のなか、大変わかりやすい「世界鉄鋼業の再編–中国鉄鋼業拡大–」の講義 、ありがとうございました。

経友会提供講座としては、はじめての国際経済論特殊講義の開講した。
田中記念館大ホール(定員454人)は満席に近く、用意したレジメもなくなるほど盛況でした。
大学からは、田畑学科長、佐々木先生はじめ、18日に講義される土井純三氏(市大理事、元松下電器)も聴講されていました。

さすがは商社ご出身らしく、実体験から人をひきつけるトークと豊富なグラフで分かりやすく、私語も少ない、オープニングにふさわしい講義でした。
中国展開の陣頭指揮をとられ、ご自分で中国語(北京語、広東語、上海語)をマスターされたそうです。
講義中、真剣にレジメに書き込む学生が多かったのが印象的でした。

学生の履修届は、10月中旬のため分かりませんが、一般受講者は48名(昨年46名)です。
ちなみに、受講登録者数は第1回669名、第2回728名でした。

1.世界鉄鋼業の現状と環境変化
 ・世界経済の成長 ・拡大する世界の鉄鋼需要 ・世界鉄鋼生産の拡大
2.急成長する中国鉄鋼業:土建国家から自動車・電機国家へシフトの動き
 ・中国経済の爆発的膨張 ・中国製造業の発展 ・中国鉄鋼業の成長 ・世界需給への影響力の増大
 ・急激な成長のマイナス面 ・秩序ある成長への取り組み 
3.日本鉄鋼業の動向
 ・好調な国内製鉄業①、② ・変化する国内消費構造 ・海外市場への展開
4.激変する世界鉄鋼業
 ・世界鉄鋼業界の再編機運の背景 ・製鉄原料価格の高騰 ・グローバル化する製鉄原料 ・世界の鉄鋼メーカー
 ・世界鉄鋼業界の再編 ・
5.阪和興業の事業展開
 ・会社概要 ・経営理念 ・事業構成 ・事業拠点 ・業績の推移 ・中国での積極展開 ・拡大する中国ビジネス
(注)
主として鉄鋼の流通を事業とする独立系の商社(創業1947年)。売上高(連結)1兆3,200億円、経常利益191億円、社員数1,637名(「レジメ」37ページ)
同じ大阪に本社を置く伊藤忠商事、住金物産、長瀬産業、稲畑産業、岩田谷産業、三共生興と並ぶ並ぶ在阪商社の一つ。

講義前研究科長室で佐々木教授、田畑教授と懇談
古川講師
古川講師
田中会館の聴講生