薬価とは(国と医薬品業界のかかわり)
ご多忙のところ、東京でのご活躍の様子がわかるご講義、ありがとうございました。
製薬産業の全貌がわかる、92ページに及ぶレジュメを、よく90分にまとめていただきました。
■ テーマ
「薬価とは」~国と医薬品業界のかかわり~
■ 略 歴
商S62卒 小野薬品工業㈱ 室長(渉外部医療情報室)
■ 講義内容
1.日本の製薬産業について
1.1 小野薬品工業㈱について
・創 業 1717(享保2年)
・会社設立 1947(S22年) 本社大阪市中央区久太郎町 登記上(同道修町)
・連結業績予想
売上高 1,454億円
営業利益 362億円
当期純利益 210億円
株価(2011/12/9) 4,150円
1.2 グローバルでの日本の製薬産業の位置づけ
・製薬企業数(2005年度)972社
・従業員数(2007年度) 158,663人)
・生産金額(2008年度)6兆6,201億円(対GDP比) 1.18%
・医薬品輸出額(2009年度) 3,844億円
・輸入額1兆3,286億円
・研究開発費1兆477億円(対売上高比率 10.01%)
・医薬品R&D貿易収支2,292億円(技術輸出(2008年度)2,879億円、同輸入額587億円)
・・・自動車、ITに次ぐ第3の柱
1.3 日本の製薬産業の課題
2. 医療制度改革
2.1 日本の財政状況
2.2 社会保障費の適正化・合理化(医療費に関して)
2.3 新薬上市までの流れ
2.4 薬価とは
2.5 国際競争力の強化、ドラッグ・ラグの解消
2.6 新薬創出・適用外薬解消等加算
3. おわりに
3.1 製薬企業に求められるのは国際競争力の強化だけではない
・アンメット・メディカル・ニーズへの対応
・収益は低いものの開発が重要な医薬品(治療方法のない難病の治療薬、オーガニックドラッグ、 ワクチン)や国内・アジアのニーズに合った医薬品の開発・供給
・発展途上国への人道支援、新型インフルエンザ・災害・バイオテロ等に対する危機感管理など 社会的・国際的貢献
3.2 製薬会社が、日本に開発拠点・基盤を置いて、日本オリジナルの新薬開発を行なうことは歓迎すべき。そのような企業への国の支援も十分検討されるべきである。
⇒ 「病気と苦痛に対する人間の闘いのために」