「町の自転車屋から世界企業へ」
11月6日(木)は、㈱あさひ下田富昭様(経41年卒)に第6回目の講義「町の自転車屋から世界企業へ」をしていただきました。
自転車市場とあさひの戦略を、簡潔に自社「サークルベースあさひ」ネットデータ(http://www.cb-asahi.co.jp/)をたくみに使われ、学生も身近な自転車のこともあり、熱心に聞き入っていました。
サブプライムショックのとき、同社は株価上昇した数少ない東証1部銘柄だったそうです。
3人兄弟とご夫婦が仲がよいそうですが、ちなみに証券コードは「3333」です。
ありがとうございました。
■講義の概要
1.会社の概要
・会社の沿革(添付資料参照)
・売上高 173億円 経常利益15億円(8.6%)
・店舗数 159店(10/31現在)⇒161店(11/17現在)
2.自転車の市場規模(2006年度) 約2,500億円
1)自転車販売店:町の自転車店⇒総合スーパー・ホームセンター⇒大型自転車専門店
2)生産拠点:国内生産(20年前 約700万台)⇒海外生産(現在 中国95%以上、約1,100万台)
3.あさひの販売方法
1)合理的な安さと充実したサービスの両立
・豊富な品揃え
・大量販売(チェーン展開による大量販売、「製造-物流-販売」の一貫体制による合理化)
・人間力(充実したアドバイス、万全の点検整備・修理サービス)
2)3本柱の事業
・店舗販売:ロードサイド店の売り場面積(150~200坪)、展示台数800~1,000台)
159店(10/31現在)
・インタネット販売:
ネットワーキング店(1997年10月オープン)
上級者、競技者、マニアを対象、1億2,300万ページビュー(09年2月中間期)
サイクルメール店(2007年9月オープン)
一般ユーザー対象
・商品供給事業:自社開発(中国・天津で生産)-自社販売 53.7%(09年2月中間期)
⇒100%を目標
3つの物流拠点から全国の店舗へ
3)2007年度自転車販売ランキング
①イオングループ 80万台(シェア8.2%)
②あさひ 70万台(7.1%)
③DCMジャパン・カインズ 各35万台(3.6%)
⑤日本トイザラス 25万台(2.6%)
⑥コーナン商事・イトーヨーカ堂・ケーヨーD2・セイチュー 各25万台(2.6%)
⑩セオサイクルGR 24万台(2.4%)
(文・写真、竹内淳一郎)