平城遷都1300年記念事業への取り組みとその成果

2011年度(H23年度)

一柳 茂 様

■ テーマ
 「平城遷都1300年記念事業への取り組みとその成果–西暦2010年–」
 ご多忙のところ、ありがとうございました。
 平城遷都1300年記念事業の全貌、その間の企画準備・運営のご苦労などをご講義いただきました。

■ 略 歴
1974年3月    大阪市立大学商学部卒業
1974年4月    奈良県庁就職
              主に企画部でプロジェクトに関わる
              県立万葉文化館建設計画の準備・建設に従事(2001年開館)
2001~2008年  平城遷都1300年記念事業協会事務局次長
2009年4月    奈良県文化観光局長に就任
現在、社会福祉法人 奈良県社会福祉協議会 常務理事

■ 講義内容  
1)構想、計画から実施まで

2)記念事業のコンセプト

3)この事業の歴史的背景
  ①周年事業であること 「祝い」 
   平城京遷都(710)から1300年・・・西暦2010年
   仏教伝来(552)から200年・・・・・・大仏開眼
   藤原京遷都(694)から100年・・・・平安遷都
  ②大和朝廷や明日香・藤原京時代からの歴史に「感謝」
  ③日本文化の源流は、当時の大陸との国際交流による異文化のとの融合にある
   東アジア諸国との交流を「考える」

4)記念事業の実施内容
  その1 平城宮跡事業(4/24~11/7)・・・約363万人(目標250万人の約1.5倍)
  その2 県内各地(巡る奈良)事業(1/1~12/31)・・・約1,777万人(目標1,000万人の約1.8倍)
  その3 関西広域事業

5)成果(誘客・広報・経済)
  本体事業支出    約105億円
  関連事業支出    約135億円
  来場者消費支出 約1,280億円
    合 計      約1,520億円

  経済波及効果  県内約970億円、近畿内約1,460億円、国内約3,210億円
  パブリシティ効果等
   新聞雑誌等:4,587件
   テレビ:702件放送秒数55時間6分25秒(広告換算額 約262億円)
   「せんとくん」関連 ライセンス使用申請企業 194社 契約金額約50億円
   「せんとくん」イベント出演 969回(うち県内718回)

6)ポスト1300年祭

一柳講師と福原教授

一柳講師

教室風景

講義後の懇親会