「公認会計士業界を巡る動向」
小川 泰彦 様
あけましておめでとうございます
歳末のご多忙のところ、ありがとうございました。
日本公認会計士協会近畿会会長の要職に就かれており、その立場からの現在の業界の状況がよくわかりました。
会計学を学んでいない受講生には、専門的なので少し馴めなかった点もあったかと思いますが、企業に入ると参考になると思いました。
小川泰彦氏(商S53卒 公認会計士)の「公認会計士業界を巡る動向」でした。
1.国際財務報告基準(IFRS)
1.1 海外における会計基準の国際的統一化
(1)国際会計基準審議会(IASB)の成立
(2)EUによるIFRSの導入
(3)EU導入後、米国の対応
(4)SEC(米国証券取引委員会)のよるIFRSへの対応
(5)同ロードマップ案の概要
1.2 国際的統一化におけるわが国の対応
(1)レジェンド問題と企業会計基準委員会(ASBJ)の設立
(2)EUにおける同等性評価と東京合意
(3)主要国の開示財務諸表の会計基準
(4)国際会計基準の取扱いに関する意見書(中間報告)
(5)非上場会社の会計基準に関する懇談会
2.未就職問題を巡る動き
2.1大量合格(H19年度以降)により、未就職者が発生
H21年300名(合格1,916名)
2.2近畿実務補習所での就職状況(H22/6/12)
未就職89名(合格322名)
無料職業登録者83名(採用39名)
2.3公認会計士制度に関する懇親会
中間報告(H22/8/4)
①基本方針
現状に問題があるので、今よりよい制度に変える、受験者の立場に立って制度設計など
②資格取得・維持の要件(たたき台)
③第一段階の試験(短答式)
第二段階〃(論文式)
第三段階〃(三段階目の合格者+実務補習者+追加の実務経験者を経たものを「公認会計士」
④今後のJICPAの対応
3.税理士法改正を巡る動き
3.1税理士法
3.2日本税理士会連合会「税理士法改正に関する意見案」のとりまとめ(H22/5/31)
(文/写真、竹内淳一郎)