「女性の視点のベンチャービジネス」

2009年度(H21年度)

㈱マザーネット社長 
上田 理恵子 様

ご多忙のところ、誠にありがとうございました。
実体験からのわかりやすい講義に、熱心に聞き入っていました。

第6講は、
上田 理恵子さん(生活科学S59、㈱マザーネット代表取締役社長)、
「女性の視点のベンチャービジネス–働くママにやさしい社会をめざして–」でした。

上田理恵子(46才、高2と中3の2人の思春期の男の子の母)
自らの仕事と育児の両立体験から、ワーキングマザーが働きやすい環境作りに使命感を感じ、17年間のメーカー勤務を経て、ワーキングマザーの総合支援サービス会社であるマザーネットを創業。

■概要(レジメより)
1)マザーネットについて
 ・設立:2001年8月27日
 ・資本金:1,000万円
 ・売上高:1億円  
 ・社長: 上田 理恵子
 ・従業員:600人(本社6人)
 ・本社:大阪市淀川区西中島6-2-3 チサン第7ビル608号
 ・支社;東京、長野、福岡

2)社長経歴
 1961年 鳥取県米子市生まれ
 1984年 ダイキン工業㈱入社:業務用食器洗浄機の開発、新規事業会開発に従事
 1994年 「『キャリアと家庭』両立をめざす会」設立
 1999年 ワーキングマザー向け月刊雑誌『Career&Family』創刊
 2001年 ダイキン工業㈱退社(8月) 
       ㈱マザーネット創業(8月)
 2003年 東京支社設立
 2004年 長野支社設立 
 2005年 福岡支社設立

3)事業(サービス)内容
 ①マザーケアサービス:チャイルドケ&家事サービス
  ・同社の厳しい基準に合格したケアリスト(育児・家事のプロスタッフ)を自宅派遣するサービス
  ・チャイルドケアと家事代行の組み合わせも可
  ・基本コース(病児ケア、チャイルドケアのみ、チャイルド&家事ケア、家事ケアのみは、同料金)
  ・利用料金:たとえば関西の場合 ¥2,380×ご利用時間+ケアリスト交通費+保険¥180/日
           マザーネットHP http://www.carifami.com

3)子どもが急に発熱した時や、急な残業や出張の時、ワーキングマザーのご自宅へ信頼できるケアリストを派遣します。
 ・チャイルドケアや家事代行をするサービスです。
 ・保育士や看護師の資格のある方や、子育て経験のある主婦の方が育児や家事の技能を活かして、仕事をする場を提供いたします。
 ・「この仕事を通じて、社会の役に立ちたい」という気持ちを
  大切にしていきます。
   
 ケアリスト
 ・ケアリストとは、マザーネットの厳しい審査に合格した育児・家事のプロスタッフ。“チャイルドケア”だけでなく、“マザーケア-お母さまの気持ちを抱きしめてあげる”ことを大切に、一件一件心をこめてお仕事をしていただいています。
 ・「この仕事を通じて、社会の役に立ちたい」という気持ちを活かせるお仕事を提供していきたいと思っています。

■ チャイルドケアサービス
  ・病気の子どものケア
  ・出張、残業時の保育園へのお迎え
  ・保育園や小学校が休みの日のケア
  ・病院への付き添い
  ・産後のケア     など

■ 家事代行サービス
  夕食作り、食材のお買い物、食器洗い、掃除機かけ、
  お風呂洗い、拭く掃除、洗濯物たたみ など

  お客様のご要望により、チャイルドケアと家事代行の組み合わせもあります。(お子様の安全が最優先です)

マザーネットでは、以下のような適性を重要だと考えています。
 1.お母さんの気持ちを抱きしめてあげられる方
 2.臨機応変に行動できる方

・保育士や看護師としてのプロの技術はもちろん、子育て経験、離婚経験も人生のキャリアとして評価しています。
・ケアリストさんへのきめ細かいバックアップ体制が、マザーネットの特徴です
・初めてのこのお仕事をされる方には、きめ細かくアドバイス。
「子どもさんが人見知りして・・・」
「料理の味が満足いただけるか心配」など、
・ケアの現場で直面した悩みに、一つ一つアドバイスを行いますので、ご安心ください。
・料理教室や、先輩ケアリストとの交流の場作りなど、不安なくお仕事していただけるバックアップ体制作りに力を入れています。

自らの仕事と育児の両立体験から、ワーキングマザーが働きやすい環境作りに使命感を感じ、17年間のメーカー勤務を経て、ワーキングマザーの総合支援サービス会社である株式会社マザーネットを創業。高2と中3の男の子のお母さん。

上田さんは、会社員時代、育児休暇取得第一号、総合職第一号ということです「男性と同じように大学を出て就職をしたのに、子供を産んだだけでどうして・・・」という、そのときの悔しさが、今の私の原点になっています。

1994年に「キャリアと家庭両立を目指す会」をお一人で立ち上げられたとき、新聞にとりあげられ、大変な反響があったそうですね?

2006年「第一回にっけい子育て支援大賞」、2007年「女性のチャレンジ支援賞(内閣府・男女共同参画大臣賞)」はじめ、受賞歴多数。

上田理恵子講師

(文・写真、竹内淳一郎)