東芝の海外事業への取組み

2007年度(H19年度)

小林俊介 様
ご多忙のなか、「東芝の海外事業への取組み」の講義をいただき、ありがとうございました。

講義内容

国際経済論特殊講義の4講目でした。
はや4講目になるので出足が心配でしたが、田中記念館大ホール(定員454人)は満席に近く、用意した500部のレジメも前回同様なくなるほどの盛況でした。
なかなかの熱弁(写真ご参照)で、分かりやすい講義をしていただき、受講生も静かに聞き入っていました。
とくに、原子力発電事業のグローバル展開(ウエスティングハウス買収)など重電の話が新鮮でした。

「東芝のグローバル事業戦略」のレジメより。
1.国産初の製品造り(東芝1号ものがたり):1930年電気洗濯機・冷蔵庫。1955年電気炊飯器、1985年ラップトップPCなど
 ・国産技術のイノベーション=技術は自前で開発する
 ・総合家電メーカーの誕生と技術力の強化

2.技術革新とグローバル商品の創出
 ・IT・コンピュタ技術革新と軽薄短小化の進展
 ・デジタル化・ネットワーク化の急速な進展

3.世界標準への挑戦とイノベーション商品の提供
 ・デジタルの東芝へ(DVD開発など)

4.利益ある持続的成長と海外事業の拡大(中期計画)
 ・海外事業の持続的成長と海外事業比率の拡大

5.海外進出の歴史と東芝の海外事業拠点
 ・輸出型生産基地から複合型事業拠点へ
 ・世界4統括拠点の設置と新興国の先行開拓

6主戦場市場の売上げ拡大とBRICsの市場開拓
 ・欧米先進国での勝ち残り新興国の先行開拓

7.成長事業領域におけるグローバル戦略
 ・原子力、医用システム、パソコンでのグローバル展開
 ・成長事業への資源の集中配分

8.中国進出とグローバル地域戦略 
 ・合弁パートナーとの国際分業・販売強化
 ・地域に根ざした事業展開と地域社会との融合

小林俊介講師
講義会場風景