「私の参謀体験としての経営戦略」

2010年度(H22年度)

甘田 外成 様

ご多忙のところ、誠にありがとうございました。
元東洋製罐㈱専務取締役(経営企画本部長)時代の実践からの教訓を、
簡潔にまとたパワーポイントによる熱弁でした。
学生、一般聴講生が熱心に聞き入っていました。
とくに年配の一般聴講生は、「ご自身の実体験」を思いだしておられたのでしょう。 
昨年末新調したプロジェクターは明るく、色調もよくなり好評でした。

第1講は、甘田外成氏(経S40)「私の参謀体験としての経営戦略」でした。
今年度から学科長は、海老塚先生から脇村先生にバトンタッチされました。また、経友会講座は、佐々木先生(3月)が退官された後任に、福原宏幸先生が担当されています。
  
■講義概要
1.経営参謀としての心構え
 ・「事」に及んでは腹を据える
 ・「いざ」という時には、ジタバタシナイ
 ・鶏口となるも、牛後となるなかれ

2.経営戦略とは
 ・企業を取り巻く環境とその経営資源との間に見られる長期的な適合パターンについて適合を見出すこと(ある教科書)
 ・企業を継続させる知恵と、その決断とその実行の累積
 ・会社は利益を追求しなかったら赤字で倒産し、地球環境も企業理念もへったくれもない。
    (以下省略)(三菱ケミカル小林社長)
 ・長く続く会社があるのは、良い国だと思う(大同生命)

3.「実践」とは、現実の実戦のなかで、自分の足で銭を稼ぐこと

4.東洋製罐㈱ 創業1917(T7)年 創業者 高崎達之助
 Ⅰ創業と挑戦の時代(T7~東京オリンピック)
 Ⅱ大きな発展の時代(高度成長期~昭和天皇御崩御)
 Ⅲ第二の発展の混迷(平成~)
 Ⅳ新創業への再成長(2009年~)

 ・成功は失敗の母(成功体験は失敗に繋がる)
 ・当社は、お客さまである缶詰会社との共同の製罐(容器)工場
   ゆで蛙⇒当社はパラダイム転換の時が来た
  <脅威の川上作戦> 計画経営
 ・自家製罐(金属缶) ・インプラント(プラスチック)
  (技術・資本の参入障壁度)

講義前に研究科長室で懇談

脇村研科長のあいさつ

福原教授と甘田外成講師

聴講生

(文・写真、竹内淳一郎)